ブランデーとウイスキーの違いとは?原料や味わい&美味しい飲み方をご紹介します!
誰でも一度は目にしたことのあるブランデーとウイスキー。
ただ、見た目も琥珀色とそっくりなので、「いったい何が違うのか分からない...」という方も多いと思います。
ということで今回は、ブランデーとウイスキーの違いを「原料」「製造工程」「味わい」からまとめてみました!
この一記事でブランデーとウイスキーの楽しみ方までわかるので、ぜひじっくりと読んでみてください。
ブランデーとウイスキーは何が違うの?
見た目が瓜二つのブランデーとウイスキーは、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
こちらでは、原料・製造工程・味わいに分けて解説していきます。
原料の違い
まず大きく異なるのが原料の違いでしょう。
ブランデーは果実酒を蒸留して造られるお酒です。
最も有名な原料はブドウであり、これはブランデーの由来にも繋がります。
300~500年前、オランダへとワインを輸送していたフランスは道中でお酒の酸味が強くなってしまったことに気付きました。
そこで酸味の強いワインを試しに蒸留してみると、豊かな香りを持つお酒へと変化したのです。
このお酒はオランダ語で「ブランデヴァイン」と名付けられ、時を重ねるごとに「ブランデー」と呼ばれるようになりました。
このようにブランデーの語源はブドウを原料としたワインに深い関係がありますが、リンゴやサクランボなどの果実酒を使ったものも存在します。
一方ウイスキーは大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料にして造られる蒸留酒です。
穀物のでんぷんをアルコール発酵させて製造するウイスキーはアルコール度数が高くなりがちなので、加水を行い40~45度に調整した後出荷されます。
製造工程の違い
ウイスキーとブランデーは、同じ蒸留酒でも原料が異なることから製造工程にも違いが出ます。
まずはウイスキーの造り方からお話しましょう。
ウイスキーは、原料の穀物に含まれるでんぷんを糖へと変えた後、アルコールへ変換させます。
そして蒸留を繰り返しアルコール度数を高めてから、樽の中で熟成させるのです。
熟成が完成したら、加水を行った後お店で販売されます。
対してブランデーは、糖の多い果実が原料なので「でんぷんを糖に変える」という製造工程は必要ありません。
樽の中で3~数十年熟成させて、まろやかな味わいになった後出荷します。
アルコール度数はウイスキーと同じく40~50度が一般的です。
味わいの違い
同じ蒸留酒のブランデーとウイスキーですが、味わいは大きく異なります。
果実が原料のブランデーはフルーティーな香りが魅力的なお酒です。
さらに樽で熟成されているのでウッディーな香りが鼻をくすぐります。
また、アルコール度数の高さから「蒸留酒=苦い」と思っている方もいるかもしれませんが、ブランデーは華やかな香りとまろやかな味わいが特徴です。
苦みのあるお酒が苦手...という方は香りを楽しめるブランデーを選んでみるのがいいかもしれません。
片やウイスキーは、スモーキーな香りと深い味わいが特徴のお酒です。
鼻に抜ける重厚な風味はウイスキーでしか味わえないもの。
初めて飲む方はオンザロックで濃厚な味わいに慣れるのがおすすめです。
回数を重ねた後にストレートで飲んでみると、深い口当たりを楽しむことができますよ。
ブランデーの種類にはどんなものがあるの?
一口にブランデーと言っても、原料によって味わいは様々です。
こちらではブランデーの中でも有名なお酒を紹介しましょう。
コニャック
コニャックとは、フランスのコニャック地方で造られるブランデーです。
白ブドウを原料としており、明確な基準で定められた試験に合格したものだけコニャックと名乗ることができます。
コニャックの有名ブランドは以下の5つ。
ぜひお気に入りのブランデーを見つけてみてください。
- ヘネシー:世界市場シェア40%のコニャック。樹齢100年以上の樽で熟成されるため、香りが高く余韻を楽しめる。
- レミーマルタン:グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュから収穫されるブドウしか使わない最高級のコニャック。複雑でなめらかな味わい。
- マーテル:最古のコニャックと言われるブランド。雑味のない優しい口当たりが特徴。
- クルボアジェ:ナポレオンが好んでいたと言われるコニャック。熟成されたものは酸味とまろやかな味わいのバランスを感じられる。
- カミュ:最大手のコニャックブランド。口当たりの良い飲み心地なので、ブランデーを飲み慣れていない日本人にもピッタリ。
カルヴァドス
カルヴァドスとは、フランスのノルマンディー地方で造られたリンゴが原料のブランデーです。
19世紀、害虫の被害によってワインが大ダメージを受けた際、人気を呼んだのがこのカルヴァドスでした。
カルヴァドスは、ノルマンディー地方で生産される48種類のリンゴのみから造られています。
リンゴを発酵させて発泡酒のシードルを造り、さらにそれを蒸留させることで完成するのです。
また、コニャックやカルヴァドス以外にも有名なブランデーといえば「キルシュワッサー」が挙げられるでしょう。
ドイツのシュヴァルツヴァルト地方で造られるこちらのお酒は、さくらんぼを原料にしています。
ウイスキーの種類にはどんなものがあるの?
一方、ウイスキーにはどのような種類があるのでしょうか?
有名なスコッチとバーボンについて解説していきましょう。
スコッチ スコッチとは、ウイスキー発祥の地・スコットランドで造られるウイスキーを指します。
ただ、他にも規定が決められており、「アルコール度数94.8%以下で蒸留」「容量700リットル以下のオーク樽に詰める」などの条件を満たしたものだけがスコッチと名乗れるのです。
スコッチは原料によって3種類に分けられます。
- スコッチ・モルト:大麦麦芽が原料。風味が豊かで個性的な味わい。
- スコッチ・グレーン:穀物が原料。癖のないクリアな風味が特徴。
- ブレンデッド:上記2種を混ぜたもの。モルトとグレーンのいいところ取りのために飲みやすく、スコッチ生産量のうち約8割を占める。
スモーキーで複雑な味わいはスコッチでしか味わえない魅力です。
気になる方はぜひチャレンジしてみてください。
バーボン バーボンとは、原材料にトウモロコシを半分以上使用してアメリカで造られたウイスキーを指します。
バーボンもスコッチと同じく厳しい条件があり、「アルコール度数80%以下で蒸留」「内側を焦がしたオークの新樽に62.5%以下で詰める」などの規定をクリアしなければバーボンとは認められません。
バーボンは、トウモロコシから生成される奥深くリッチな風味が特徴です。スコッチなど他のウイスキーよりも低いアルコール度数で蒸留されていることから、しっかりと香りが残っており豊かなコクを感じることができます。
ブランデーとウイスキーを楽しもう!
ブランデーやウイスキーを楽しむなら、自分に合った飲み方を知っておきたいところ。
とっておきの飲み方で、今日はおしゃれにブランデーやウイスキーを楽しんじゃいましょう!
ブランデーの美味しい飲み方
果実が原料のブランデーは他の蒸留酒よりもフルーティーで飲みやすいです。
このため、抵抗がなければぜひストレートでお酒本来の味わいを楽しんでみましょう。
もしアルコール度数の強いお酒が苦手なら、カクテルを作ってみるのもおすすめ。
例えばブランデーに生クリームとカカオリキュールを加えた「アレクサンダー」は、甘口なので女性にも飲みやすいカクテルです。
また、ブランデーに好きなフルーツを漬け込む「フルーツブランデー」なら、果実酒よりも手軽に美味しいお酒を作ることができちゃいますよ。
ウイスキーの美味しい飲み方
深みのある味わいが特徴のウイスキーは、ストレートで飲むと初心者さんが敬遠してしまうことも。
アルコール度数の高いお酒に慣れていないのなら、オンザロックやハイボールで冷やしたり薄めたりすることで本来の味わいを手軽に楽しむことができます。
また、寒い時期には、ウイスキーをお湯で割るホットウイスキーもぜひチャレンジしてほしいところ。
コーヒーやミルク、はちみつなども入れれば、カクテルとしても味わうことができますよ。
ブランデーとウイスキーで今夜はおしゃれに晩酌しよう
香り高いブランデーと深い味わいのウイスキー。
どちらもアルコール度数が高く敬遠されがちですが、一度口にしてしまえば虜になるほど魅力的なお酒です。
今夜はブランデーやウイスキーを片手に、大人な夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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