東薫酒造

南部杜氏とともに歩んだ蔵元。香り豊かで風雅な日本酒を揃え、「蔵元ツーリズム」で地域も活性化。

住所
〒287-0003 香取市佐原イ627

水郷の歴史と伝統に彩られた蔵元

  • 「お江戸見たけりゃ、佐原へござれ」。
    かつてそんな流行り言葉があったほど、江戸時代、水運の要として大いに栄えた(旧)佐原市、(現・香取市)。町の中心には小野川がゆったりと流れます。
    香取神宮もあり、川風に揺れる柳や香取街道に残る商家など、当時の面影を残す町並みは観光地として人気。
    江戸時代中期には、周辺に35軒の蔵元があったそうですが、現在残るのは2軒。その1軒が東薫酒造です。
    (旧)佐原市は日本地図の祖・伊能忠敬の出身地。伊能忠敬の生家は酒造業を営んでおり、東薫酒造初代・石毛卯兵衛は、その伊能家で酒づくりを学んだのち石毛酒造(現・東薫酒造)を創業。1825年(文政8年)のことでした。
    その後195年にわたり、良質な水と早場米に恵まれた水郷地帯で、伝統と歴史を誇りに酒づくりに励んでいます。

伝説の南部杜氏に支えられた馥郁たる日本酒

  • 東薫酒造の酒づくりは、長年、南部杜氏たちによって支えられてきました。
    中でも、南部杜氏協会の元会長・及川恒男氏(現在は顧問杜氏として在籍)の足跡は大きく、醪(もろみ)冷却装置を考案、及川氏が至上の酒として目指す「花でたとえるなら咲き誇る桜のような、香り高い日本酒」がつくられるようになりました。
    すっきりとした飲み口でありながら、薫風のようなさわやかな香りが特長です。
    現在、杜氏をつとめる熊谷茂夫氏は、約40年前に及川氏により東薫酒造に招集され、10年前に東薫酒造の杜氏に就任。
    酒質には定評があり、及川氏の時代より「全国新酒艦評会」金賞を計18回受賞するなど、各品評会での受賞も多数。
    蔵内井戸から汲み上げられた軟水で、じっくりていねいに仕込んでいます。

地域活性化に貢献、そして世界へ

  • 「コロナ禍が今後どうなっていくか、心配なところですが、成田空港隣接の地の利を活かしていけたらいいですね」と社長の徳永さん。
    たとえば、海外からの観光客が旅の最終日に佐原で一泊して、酒蔵を見学し、食を堪能して町の風情を思い出に。そして「日本酒をお土産に」となることが世界へつながる道の第一歩。そして「観光と輸出の相乗効果につながれば」と徳永さんは話します。
    2015年に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて以降、世界で和食料理店が増えています。
    それに伴い、日本酒の輸出量も増化。香りを大切にするフランスでも人気は高く、「白ワインと同じような感覚で飲める」”ライスワイン“として愛されています。
    アメリカやシンガポールでも「東薫」は日本を代表する銘柄の一つとなっています。

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