窪田酒造

より磨いた米を使い、可能な限り粕を出すことで雑味の少ないきれいな酒づくりを目指す。

住所
〒278-0022 野田市山崎685-2

良水と水運の便を求めて利根運河沿いへ

  • 千葉県最北の酒蔵、窪田酒造は明治5年創業。
    滋賀県出身の初代・宗吉が、一度茨城県に出て酒蔵をつくりましたが、明治7年に豊富な良水と運河による水運の便を求めて千葉県の野田市へ。
    さらにその後、利根運河の完成をうけ、明治28年から29年にかけて、現在の運河沿いへと酒蔵を移しました。
    隣には、現社長の祖父の代で分社化されたという醤油と味噌の工房もあります。
    原材料は異なるものの、発酵食品である味噌や醤油は、酒づくりとほぼ同じ工程。
    分業となった当初もしばらくは、酒づくりが終われば、味噌、醤油というように、同じ職人たちがつくっていたと考えられています。
    その後、規模が大きくなったことから、完全なる分業へと形が変わっていきましたが、現在も窪田酒造では酒のほか、昔ながらの製法でみりんも製造しています。

世代交代で蔵人が減少。現在は「量より質」の酒づくりに

  • 当初は新潟から蔵人を呼び、一時は新潟蔵人が20人いた時代も。
    しかし世代交代で人が集まらなくなったことから岩手県の蔵人に切り替え、約40年続けてきました。
    その後、岩手の蔵人たちにも世代交代が起きて職人が減少、自社メンバーでの製造に切り替えて現在に至ります。
    酒づくりも、大量につくることを目指した時期がありましたが「今は量より質」。
    精米歩合70%よりも65%、65%よりも60%と、より磨いた米を使用し、可能な限り雑味のもととなる糠を除去。
    飲む人の要望に合わせたものとつくり手がつくりたいもの、その両方のバランスを見ながら、純度の高いきれいな酒づくりを心掛けています。

同じ蔵でもタンクごとに味が変わる面白さ

  • 酒の味は、蔵元によって異なるだけでなく、同じ米を使い、同じように仕込みをしても変わると言われています。
    さらに同じ蔵の中でさえ、タンクごとに違うとも。
    「そこが酒づくりの面白さ」と自らも杜氏を務める窪田社長は話します。
    「おいしい米を使えばおいしい酒ができると言われますが、そのおいしい米というのが難しい」。
    例えば一般的に、食味がもちもちして、旨味成分が豊富な米はおいしいというイメージですが、酒づくりにはやや不向き。
    もちもちしている分、粘りが出て、麹を作るときに米どうしがついてしまい、だんごになってしまう上、旨味成分が多いとくどくなり、さらっと飲めない酒になってしまいます。
    「単独で飲むか食べ物と一緒に飲む食中酒かでも、考え方が変わる。酒づくりは本当に奥深くて面白いと思いますね」。

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