焼酎は低カロリー!ほかのお酒との比較やダイエットにおすすめの理由
焼酎はお酒の中ではカロリーが低く糖質・プリン体がほぼ0であることから、ダイエット中でも飲みやすいお酒です。
しかし、焼酎に含まれるカロリーがエンプティカロリーと呼ばれていることや、焼酎を飲んでも本当に太らないのかなど、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、焼酎がダイエットにおすすめの理由をほかのお酒と比較しながら解説します。
焼酎は蒸留酒で低カロリー!プリン体・糖質も0
まず、お酒の種類についておさらいしましょう。
お酒は主に蒸留酒と醸造酒の2種類に分類され、このほか蒸留酒や醸造酒に糖分・香料などを混ぜた混成酒もあります。
蒸留とは焼酎やウイスキー、ウォッカやジンなどです。醸造酒は日本酒やワイン、ビールなどを指します。
混成酒はリキュールや薬酒、梅酒、みりんなどです。 蒸留酒は醸造酒を加熱し、その蒸気を冷やしてアルコール分などを液化したお酒です。
醸造酒よりもアルコール度数が高めなこと、蒸留により原料の糖質が分離されるため糖分が含まれないことが蒸留酒の特徴と言えます。
対して醸造酒とは、米や麦、ブドウなどの原料に酵母を加えて発酵させたものを、そのままお酒として飲むものです。
ブドウなど糖分を含む原料は酵母だけで発酵しますが、米や麦などに含まれるデンプンを発酵させるためには、さらに「糖化」と呼ばれる工程が必要になります。
糖質が含まれること、蒸留酒と比べてアルコール度数が低いことが醸造酒の特徴です。 蒸留酒の一種である焼酎はお酒の中でも低カロリーで、糖質やプリン体もほとんど含まれないため、ダイエットに適したお酒と言われています。
それでは、焼酎のカロリーはほかのお酒と比べるとどれだけ低いのでしょうか。次で詳しく解説します。
焼酎のカロリーはどれくらい?
焼酎は蒸留方法の違いにより、甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)と乙類焼酎(単式蒸留焼酎)の2種類に分類されています。
一般的にサワーや酎ハイに使われる焼酎が甲類焼酎、本格焼酎と呼ばれストレートやロックなどで楽しむことが多いのが乙類焼酎です。
焼酎のカロリーは種類によって多少の違いがあります。100mlあたりのカロリーは甲類焼酎で206kcal、乙類焼酎で146kcalです。
つまり、同じ焼酎でも本格焼酎の方が低カロリーということになります。 ほかのお酒のカロリーと比較してみましょう。
100mlあたりのカロリーはビール・発泡酒で39~45kcal、日本酒で102~106kcal、ワインで68~75kcal、ウイスキーで234kcalです。
以下の表では、アルコール度数が高いほどカロリーも高いことが分かります。
ただし、お酒は種類によって一度に飲む量が異なるため、単純に100mlあたりのカロリーだけでは比較できません。
それぞれのお酒の一杯あたりのカロリーを見比べてみ ましょう。
お酒の種類 |
度数 |
カロリー(100mlあたり) |
甲類焼酎 |
20~25度 |
206kcal |
乙類焼酎(本格焼酎) |
20~25度 |
146kcal |
ビール・発泡酒 |
4~5度 |
39~45kcal |
日本酒 |
15~16度 |
102~106kcal |
ワイン |
10~11度 |
68~75kcal |
ウイスキー |
40度 |
234kcal |
※参考:食品成分データベース
1杯あたりのお酒のカロリーを比較
単純に100mlあたりのカロリーで比較すれば、焼酎のカロリーは高いと思われるかもしれません。
しかし、焼酎やウイスキーなどは少量をロックで飲んだり水やソーダで割ったりして飲みます。
そのため、1杯あたりに換算したカロリーを見比べてみると焼酎は低カロリーであることがわかります。
お酒の種類 |
一杯あたりの量 |
カロリー |
甲類焼酎 |
60ml |
123.6kcal |
乙類焼酎(本格焼酎) |
60ml |
87.6kcal |
ビール |
500ml |
225kcal |
日本酒 |
180ml |
190.8kcal |
ワイン |
150ml |
112.5kcal |
ウイスキー |
60ml |
140.4kcal |
1杯あたりで考えれば、甲類焼酎はビールの約半分ほどのカロリーであり、乙類焼酎は唯一100kcal以下のお酒となります。
ただし、甲類焼酎はクセがなくサワーなどにも使われることが多いため、甘いジュースやフルーツ果汁などで割るとカロリーが高くなるため注意が必要です。
アルコールのカロリーは「エンプティカロリー」
エンプティカロリーとは本来、高カロリーにもかかわらず栄養素が含まれない食品・飲料を意味します。
アルコール由来のカロリーには炭水化物や脂質、たんぱく質などの栄養素を含まないため、アルコールのカロリーもエンプティカロリーです。
エンプティカロリーを直訳すると「からっぽのカロリー」になるため、摂取しても「ノンカロリーと同じ」と誤解されがちですが、実際はそうではありません。
エンプティカロリーは、摂取しても優先的に消費され、脂肪となって体内に蓄積されにくいとされています。
よって、アルコールそのものは肥満の原因にはなりにくいのです。しかし、エンプティカロリーが消費されている間はアルコール以外から摂取したカロリーの消費が進みません。
また、いくら優先的に消費されるとはいえ、飲酒量が多ければ消費が追いつかない場合もあります。
よって、糖質を含むお酒の飲みすぎ、おつまみの食べすぎは要注意です。
また、食事や間食から摂取したカロリーも飲酒によって消費されにくくなるため、お酒を飲むなら普段の食生活から見直す必要もあります。
ダイエットしている方には乙類焼酎(本格焼酎)がおすすめ
お酒を飲むとアルコール以外から摂取したカロリーが消費されにくくなることを説明しました。
よって、ダイエットをしている方はお酒に含まれる糖質にも注意した方が良いことになります。
先述したとおり、焼酎はカロリーが低いお酒ですが、甲類焼酎より乙類焼酎(本格焼酎)の方が低カロリーです。
また、甲類焼酎の場合は糖質を含むジュースや果汁などで割って飲むことも多いため、摂取カロリーが高くなりやすいことに注意しましょう。
本格焼酎は甲類焼酎よりも風味や味が強く、カロリー0の水やお湯、ソーダなどで割っても飲みごたえがあります。
本格焼酎を選ぶことで、飲酒による摂取カロリーを抑えることにつながると言えるでしょう。
また、ダイエットだけでなく健康を意識している方にも本格焼酎がおすすめです。
本格焼酎は血栓を溶かして血流を促す酵素の「ウロキナーゼ」や「アルテプラーゼ」を活性化する作用が高いと言われています。
さらに焼酎は善玉コレステロールを増やすはたらきがあることも認められており、動脈硬化の予防にもつながるとされています。
もちろん、これらは適量または少量を飲んだときの効果となるため、過度な飲酒はやめましょう。
おつまみのカロリーにも注意が必要!
アルコールには食欲を増進するはたらきがあるため、つい、おつまみを食べすぎてしまうことがあります。
また、お酒がすすむおつまみは一般的に味付けが濃く、糖質やプリン体をたくさん含む食品が多いことにも注意しましょう。
ダイエットをしている方は、おつまみの選び方も気にかけた方がベターです。以下では低カロリー・低糖質で焼酎に合うおつまみをご紹介します。
焼酎は和食全般と好相性です。素材の味を生かした薄めの味付けの和食メニューから、たんぱく質や食物繊維を豊富に含む料理や整腸作用のある発酵食品を選ぶと良いでしょう。
もちろん、和食以外にも焼酎と合うおつまみはたくさんあります。
例えば、「まぐろ納豆」はタンパク質が豊富な発酵食品で、低カロリーです。
きゅうりにもろ味噌を添えた「もろきゅう」や「ぬか漬け」、「キムチ」などは食物繊維と乳酸菌を含みます。
また、「枝豆」や「冷奴」などの大豆製品、「さつま揚げ」など魚を素材にした食品も、ダイエット中のおつまみにおすすめです。
ダイエット中もおいしくお酒を楽しむなら焼酎がおすすめ!
焼酎は低カロリーで糖質ゼロ、プリン体をほとんど含まないため、ダイエット中の方にもおすすめのお酒です。
特に本格焼酎は素材の風味や香りがしっかりしているため、ゼロカロリーの割り材を使った飲み方やストレートでも楽しめて摂取カロリーを抑えやすくなります。
ただし、焼酎にも多少のカロリーは含まれますし、健康を維持するためにも、適量を守って楽しむようにしましょう。
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