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注目すべき焼酎の効果とは?健康への影響や適量について解説

「いつまでも健康的にお酒や食事を楽しみたい」と願う方は多いでしょう。

そのような方は同時に、「健康を維持するためにはお酒を控えなければいけない」とも思っているのではないでしょうか。

飲みすぎはおすすめできませんが、実は、焼酎には健康に良い影響を与える効果があることがわかっています。

この記事では、焼酎による体への影響や根拠について、また、焼酎の適量について解説します。

 

焼酎は健康・ダイエットにおすすめのお酒

健康を意識する方なら、糖質やプリン体の過剰摂取が体に悪影響を及ぼすことはご存じかもしれません。

糖質の摂りすぎは体重増加や、それに伴う高血圧、心臓疾患、糖尿病などにつながります。

プリン体の摂りすぎは痛風や動脈硬化の原因の一つです。

蒸留酒である焼酎は糖質・プリン体を一切含みません。

そのため、糖質やプリン体の多く含まれるビールなどと比べると、焼酎は健康的なお酒と言えます。

ただし、焼酎のカロリーはゼロではありません。

お酒はアルコール度数が高いほど、 カロリーも高くなります。

焼酎のアルコール度数は12~45度(20度・25度が一般的)と、決して低くはありません。

焼酎100gあたりのカロリーは146kcalとなり、同量のビールは40kcal、日本酒は103kcalほどと言われています。

一度に飲む量がそれぞれ異なるため一概に焼酎のカロリーが高いとは言えませんが、ダイエットしている方や健康を意識している方は、適量を守って楽しむようにしましょう。

焼酎の適量について、詳しくは後述します。

また、焼酎のカロリーは一見高いように見えますが、少量をストレートをゆっくり飲んだり、水や炭酸水、お茶などカロリーの低いもので割って飲んだりできるため、カロリーを抑えながら飲み応えを感じられるでしょう。

 

「安い甲類焼酎は体に悪い」は嘘?

一般的に「安いお酒は体に悪そう」というイメージがあるかもしれません。

甲類焼酎は4L入りなど大容量の製品が安く売られているため、品質が低く体にも悪いお酒のように考える方もいるのではないでしょうか。

しかし実際は、安価な甲類焼酎でも品質が悪いわけではありません。

甲類焼酎が安い理由は、砂糖よりも安価な糖蜜を原料に使用していること、複式蒸留器で複数回の蒸留をするため少ない原料から効率的にお酒を造ることができるためです。

糖蜜はサトウキビから黒糖を作る際に出る副産物ですが、焼酎造りに適していることから活用されています。

安いからといって、決して品質が悪いわけではないのです。

ただし、甲類焼酎はクセが少なく、どんな割り物とも相性が良いため、ジュースや炭酸飲料などで割って飲むケースが多く、カロリーオーバーにならないよう注意が必要です。

また、好みの飲料で割ると飲みやすくなるため、飲酒量が多くなりがちな点にも気をつけましょう。

割り物の選び方や割合を工夫すれば、飲みすぎを防止できますよ。

 

健康を意識するなら乙類焼酎(本格焼酎)を選ぼう!焼酎の効果とは

甲類焼酎・乙類焼酎ともに糖質・プリン体を一切含まないため、健康に及ぼす悪影響はほかのお酒よりも少ないと考えられます。

加えて、乙類焼酎(本格焼酎)には血栓症の予防、動脈硬化や痛風の予防、血流の促進、悪酔いや二日酔いの防止など、健康状態を改善する効果があると言われています。

本格焼酎に期待できる健康へのさまざまな効果について、それぞれ解説します。

 血栓症の予防

血栓症とは血管内に血液の固まりができる症状で、さまざまな病気の原因となるものです。

例えば、高血圧や動脈硬化、ガンと並んで日本人3大死因とされる脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因の一つに、血栓症が挙げられます。

血栓は、血管が傷ついた部分に血小板が集中することによって発生します。

血管壁からはがれ落ちた血栓が血流に乗って体内を循環し、血管内のコレストロールが溜まっ ている部分に詰まるため、さまざまな症状を引き起こす原因となります。

血栓を減らすために重要なはたらきをするのが、血液に含まれる「プラスミン」という酵素です。

アルコールにはプラスミンを増やす効果があります。なかでも、本格焼酎の種類である芋焼酎や泡盛に、プラスミンを増加させる効果があるという実験結果も発表されています。

 動脈硬化・痛風の予防

焼酎、特に本格焼酎には動脈硬化や心筋梗塞などを防ぐ善玉コレステロール(HDL)を増やす効果もあると言われています。

善玉コレステロールが悪玉コレステロール(LDL)を肝臓に運び代謝することにより、血管内に付着した悪玉コレステロールを減らすことが可能です。

また、焼酎には動脈硬化や痛風の原因となるプリン体がまったく含まれていません。

逆に、プリン体を多く含んでおり要注意なお酒はビールやワイン、日本酒などの醸造酒です。

そのため、お酒を飲むときに焼酎を選べば、動脈硬化や心筋梗塞、痛風などのリスクを抑えることにつながります。

 血液をサラサラにする

芋焼酎には、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。

アントシアニンは強い抗酸化作用によって血液をサラサラにしたり、目の健康を維持したり、老化を遅らせたりすると言われています。

また、芋焼酎に含まれる成分が血液中に「ウロキナーゼ」という酵素を増やすという研究結果もあります。

ウロキナーゼは血栓を溶かして血液を流れやすくする成分です。芋焼酎のウロキナーゼはアルコール以外に含まれるため、そのまま飲むだけでなく、料理に使用しても同じ効果を得られるとされています。

 悪酔い・二日酔いを防ぐ

悪酔いや二日酔いになる原因は、肝臓がアルコールを分解するときに発生する物質「アセトアルデヒド」です。

つまり、アセトアルデヒドの代謝が早い成分のお酒ほど、悪酔いや二日酔いしにくいと言えます。

お酒に含まれるアルコール成分の種類は、お酒によって異なります。

醸造酒に含まれるアルコール成分はエチルアルコールだけでなく複数の種類であることに対し、焼酎のアルコール成分はエチルアルコールの1種類のみです。

アルコールを分解する酵素は「アルコール脱水素酵素」の1種類しかないため、アルコール成分の種類が少ない方が、効率的に分解されます。

そのため、焼酎のアルコールはほかのお酒のアルコールよりも早く代謝され、結果的に悪酔いしにくく、翌日に残りにくいのです。

 

焼酎の適量は?

厚生労働省によって推進されている国民健康づくり運動「健康日本21」によると、飲酒の適量は、1日あたり純アルコールで約20gです。

これは健康でお酒が強い一般的な男性を基準とした数値で、女性の場合はその1/2~2/3(10~13g)程度が適量とされて います。

お酒別の適量の計算式は「適量とされる純アルコール量÷(アルコール度数÷100)×0.8」です。

これを焼酎で考えたとき、男女別の飲酒適量は下の表のようになります。

【男女別・焼酎(アルコール度数25%)の適量】

ストレート

水割り(焼酎6:水4)

男性(純アルコール量:20g)

100ml (グラス1/2程度)

約167ml(グラス1杯程度) 

女性(純アルコール量:10~13g)

50~65ml(グラス1/4程度)

約83~109ml(グラス1/2程度)

意外に少ないと感じられるかもしれませんが、健康を維持するためには、この程度に留めておくのが理想です。

ちなみに、「健康日本21(第二次・2013年)」に記載の「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」では、男性が1日あたり純アルコール量40g以上、女性が20g以上と規定されています。

 

健康を維持しながらお酒を楽しむなら焼酎を選ぼう

焼酎のなかでも、芋焼酎などの本格焼酎には血液をサラサラにする作用を高める成分がいくつも含まれています。

また、痛風などの原因になるプリン体も、焼酎には含まれません。適量を守って楽しむ限り、焼酎を飲むことによって健康に良い影響を期待できます。

健康を維持しながらお酒を楽しみたいなら、焼酎を選んでみてはいかがでしょうか。

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