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焼酎のアルコール度数はなぜ高い?一般的な度数や醸造酒との違いも解説

日本酒と並び、日本オリジナルのお酒として人気の高い焼酎は、糖質やプリン体が含まれていないことから、健康を気にする人にも好まれています。

一方で、「焼酎はアルコール度数が高くてきついお酒」というイメージを持っている人も多いでしょう。

焼酎のアルコール度数は一般的に20度、25度ほどですが、なぜこの数字なのでしょうか。

この記事では、焼酎のアルコール度数やほかのお酒との違いなどについて解説します。

 

アルコール度数とは

お酒の強さを示す言葉として使われる「(アルコール)度数」とは、酒税法の規定では 「温度15度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量」と表記されています。

アルコール度数は%(パーセント)と同じ意味を表し、例えば20度の焼酎なら、容量に対 し20%の割合でアルコールが含まれていることになります。

また、アルコール度数は日本独特の概念かというと、そうではありません。

海外でも広く使われており、英語では「Alcohol by volume」と略した「ABV」で表記されるほか、フランスをはじめ「ゲイ=リュサック度数」と呼ぶ国もあります。

 

焼酎のアルコール度数はどれくらい?

焼酎のアルコール度数は、酒税法で明確に上限が定められています。

この上限を超えてしまうと、「焼酎」と呼ぶことはできません。

また、焼酎には法律上「甲類」と「乙類」の2種類があり、それぞれ度数の上限が異なります。

ここでは、両者の違いや一般的な焼酎のアルコール度数について解説します。

 酒税法上の焼酎のアルコール度数

焼酎は蒸留回数によって甲類・乙類に分けられており、甲類焼酎とは酒税法上の「連続式蒸留焼酎」、乙類焼酎は「単式蒸留焼酎」を指しています。

アルコール度数は、甲類が36度未満、乙類が45度以下と定められています。

蒸留を複数回繰り返す甲類焼酎(連続式蒸留焼酎)は、アルコールの純度を高め、そこに加水することで均一の質で大量に製造することが可能です。

大手メーカーのチューハイやカクテルのベースなどによく用いられています。また、梅酒など果実酒づくりに使う「ホワイトリカー」も、甲類に分類されます。

乙類焼酎(単式蒸留焼酎)は、蒸留を1度しか行わないため、原料の風味や旨みなどが強く感じられるのが特徴です。

本格焼酎とも呼ばれ、広く親しまれています。

 焼酎のアルコール度数は20度・25度が多い

市販の焼酎の多くは、20度・25度のどちらかが一般的ですが、最初からこの度数に合わせて造られているわけではありません。

蒸留したての焼酎のアルコール度数は、芋焼酎なら約37〜40度、麦や米では約43〜45度もあり、原酒を瓶詰めするまでに調合や割り水をして、アルコール度数や風味を整えているのです。

また、焼酎の原酒は出荷するまでに数か月ほど熟成させます。

時間を掛けてお酒を寝かせることで品質が安定し、雑味のもととなる油分をしっかりと分離させるためです。

20度、25度の焼酎が多い理由

ウイスキーやラムなど、同じ蒸留酒でも40度前後の高いアルコール度数で販売されているお酒も多数あります。

それではなぜ、焼酎は20度と25度が一般的なのでしょうか。

これにはいくつかの説がありますが、なかでも有力なのは、戦時中の昭和15年(1940年)に制定された旧酒税法に端を発するというものです。

旧酒税法では、26度未満の酒には一律に同じ金額の税が課されていましたが、26度以上になると、1度増えるごとに税額も高くなる仕組みでした。

したがって、最も安く酔える焼酎として、25度がスタンダードとなったと言われています。 もう一方の20度についても、酒税法が要因と考えられています。

闇市が横行した戦後の貧しい時代、原料すら不明な「カストリ」と呼ばれる密造焼酎が出回りました。

密造酒を看過できないというだけでなく、失明や死亡にもつながる深刻な中毒症例が多発したため、国も対策に乗り出します。

カストリのアルコール度数は20度前後のものが多かったことから、国は昭和28年(1953年)に酒税法を改正し、課税基準を21度未満に引き下げました。

これにより、カストリと同じ度数で質が高く、また課税額も小さい正規の焼酎が出回るようになり、20度の焼酎が定着したと言われています。

この課税基準は今も踏襲されており、20度を超えると1度ごとに一定の税額が加算されます。

ウイスキーやウォッカのような、アルコール度数の高い焼酎をあまり見かけないのは、こうした税法上の理由が関係しているのかもしれません。

 

焼酎の原酒は40度近くのものが多い

蒸留したばかりの焼酎の原酒は、アルコール度数が40度前後あります。

先述したとおり、できたての原酒は麦・米焼酎で43〜45度、芋焼酎でだいたい37〜40度ほどです。

多くは20度か25度に調整して出荷されますが、なかには原酒のまま商品として販売されることもあります。

また、沖縄などで製造されている焼酎の一種「泡盛」では、30度のものも多くあり、原酒は45度ほどもあります。

特に貯蔵期間3年以上の「古酒(クース)」では、43度という高いアルコール度数がスタンダードになっています。

これは、前述の通り45度を超えると焼酎ではなくなるため、水分蒸発による上昇分を加味して、この数字に落ち着いたと言われています。

与那国島には60度に達する蒸留酒「花酒(はなさき)」があります。

製法は泡盛と変わりませんが、税法上は焼酎ではなく「原料用アルコール」に分類されていました。

しかし、令和2年(2020年)の財務省令改正により、花酒も特例として「泡盛」と表示することが可能となりました。

焼酎は20度・25度のお酒が多いですが、アルコール度数の高い焼酎も流通しています。

蒸留酒と醸造酒のアルコール度数が違う理由

焼酎は蒸留酒のなかでは20度・25度と比較的アルコール度数の低いお酒ですが、それでも日本酒やワインなどの醸造酒よりは高くなっています。

この差は、蒸留酒と醸造酒の製法の違いに由来しています。 端的に言うと、蒸留酒は醸造酒を「蒸留」させたものです。

お酒を熱すると水より先にアルコールが蒸発するため、その気体を集めて冷やすことでアルコール純度のより高い液体が得られます。

そもそも醸造酒は、酵母が原料の糖分をアルコール発酵させることで造られます。

しかし、酵母自体はアルコールに弱く、約20度で自らが生み出したアルコールにより活性しなくなります。

そのため、焼酎に限らず度数の高いお酒を造るには、蒸留という工程が欠かせないのです。

 

焼酎を購入するときは度数もチェックしてみよう

焼酎のアルコール度数は、原酒の時点ではウイスキーと同じくらい高く、調合や割り水により20度・25度に調整されています。

アルコール度数によって風味や味わいの感じ方が変わるため、同じ銘柄で度数の違いを比べてみるのもおすすめです。

一般的には25度より20度の方が、口当たりがまろやかと言われています。

焼酎といえば九州地方が有名ですが、千葉県の酒蔵でも魅力的な焼酎がたくさん製造されています。

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