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日本酒の歴史とは?千葉の酒づくりの歴史と起源を解説します

日本酒の起源とは?日本酒の歴史

日本酒とは酒税法によってアルコール度数は22パーセント未満と定められ、原材料は国産の米と麹などを使用し日本国内で出来たお酒・清酒のことを指します。

日本酒

日本酒の起源は実は明らかになっていません。大ヒットした映画「君の名は」では最古のお酒は「口噛み酒」というシーンがありましたが、これは歴史上実在するお酒です。口噛み酒の「噛む」が日本酒を「醸す-かもす」の語源になったのではという説もあります。

そして日本酒の歴史はとして大きく取り扱われているのが、日本最古の歴史書『古事記』(712年)です。

日本神話の神である須佐之男命(すさのおのみこと)が、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治するために「八塩折之酒(やしおりのさけ)」を造ったと記載されており、非常に高いアルコール濃度の酒を使って八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したと記されています。

のちに、平安時代初期にすでに現代の酒とほぼ変わらない製法でいろいろなタイプの酒が造られていたことがわかっています。平安時代の法令集である「延喜式(えんぎしき)」(900年代)に様々な酒の記録がされており、朝廷の中にお酒造り専門の役所があり製造されていた、神事のために酒が使われていたなど、貴族がお酒を嗜んでいました。
その後、貴族の時代が終わり武士が台頭してきた頃、造り酒屋が生まれてきました。

さらに、江戸時代には経済の進展と共に小さな造り酒屋が大規模な酒屋へと急速に成長発展し、やがて日本酒業界の原型を形作っていきました。

現在も営まれている古い歴史をもつ酒蔵は300年以上、創業から時を経ている蔵もあり、日本古来より私たちの社会の中でも四季折々酒文化は根付いています。続いてCHIBASAKEでは千葉県の日本酒の歴史も調べてみました。

日本酒

千葉県の日本酒の歴史とは

千葉県における酒の歴史は経済が発展し文化が華開いた江戸時代が始まりです。

寛永年間(1624年~1643年)に1軒、元禄年間(1688年~1704年)に3軒が創業したと伝えられます。当時、利根川、江戸川の水運を利用し、江戸へ米、領主荷物の輸送が盛んに行われていました。利根川の水運は、しょうゆ醸造やみりん製造が発展した地域でもあります。

その後、銚子、九十九里の海産物や水郷穀倉地帯の佐原、神崎の酒が、江戸に輸送されて、その取引を通じて、北総地域に多くの酒造、穀商を営む豪商が生まれていました。

また、東京湾の交通で有名な木更津五大力船(江戸木更津間の貨客輸送を行っていた船)は、房総半島中央部の物資が江戸に送られると同時に、江戸からの文化が木更津周辺にも急速に伝流され、木更津周辺の上総地域の経済の活性化にもつながりました。こうした物流の発展につれて酒作りも盛んになっていきます。

江戸時代

経済発展が目覚ましかった江戸時代。幕府は『酒株』と呼ばれる制度を導入します。酒株とは、酒造業の営業許可のようなものです。一定の保証金を納めて酒株を取得すれば、誰でも酒造業を開始できるようになりました。

この酒税制度により安房、上総、下総の地域で酒蔵が多く造られるようになり急激に増加しました。 現在の千葉県の各地の豪族、名手、地主などが次々に醸造を始めたものと考えられます。江戸に近かったという地の利を生かして当時から盛んに江戸に出荷されていた千葉の酒。昔より江戸=東京と密接に関わっていた千葉。こは今でも通じるものがありますね。

千葉県の酒造の現在

そんな千葉県における酒造は明治33年に237軒とピークに達した後は次第に減り、昭和10年には124軒となり、昭和20年には66軒、現在では約40蔵まで減少しています。

北総エリア、水郷エリア、銚子エリア、上総エリア、九十九里エリア、南総エリアにそれぞれ今でも点在する酒造は、それぞれに個性のある酒造りが行われています。

中でも上総エリアの君津市では水の町と言われ久留里の名水と呼ばれる水を利用しお酒作りが行われています。久留里地区では、清澄・三石山系の山林に降った雨が天然の地層を通る事でろ過され、さらに地下水脈を通ってきた豊富で清らかな地下水が、春夏秋冬、24時間、自噴井戸よりこんこんと湧き出ています。山岳がなく(標高300m台の山が最大標高)あまり水・湧き水のイメージがない千葉ですが実はおいしくお酒に適した軟水のお水が豊富なのです。

水

さらに米作りでのこだわりとして、千葉県では近年、独自の酒米の開発も行われています。「総の舞(ふさのまい)」はその一つ。千葉県内産の原料を使用して醸造した清酒に「ちばの酒技酒調(しゅぎしゅちょう)」というシールを貼って販売しています。千葉県ならではの日本酒ブランドとなる試みが行われています。

千葉は酒どころとして全国的に有名な銘柄こそないものの、歴史に裏付けされた歴史と伝統をもった酒蔵が今もなおこだわりをもってお酒をつくっています。

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