梅一輪酒造
理想は地元のみなさんに愛される、高品質な日常酒。酒づくりを通して地域の食文化を豊かにする酒蔵。
- 住所
- 〒289-1303 山武市松ヶ谷イ2902
地産地消のお酒づくり
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梅一輪酒造の創業は1985年。合資会社中田商店(創業大正元年、銘柄「正元」)と有限会社若林酒造店(創業明治元年、銘柄「若緑」)の合併により梅一輪酒造株式会社が誕生し、統一銘柄「梅一輪」の販売をはじめました。
モットーは「地元のみなさんに愛されるお酒をつくること」と語る社長の若林賢治さん。
つくり手の思いや、ぬくもりが感じられる高品質な日常酒を理想とし、地産地消の地酒にこだわっています。
9割以上の商品の原材料に千葉県産「ふさこがね」を使用しており、地元、山武市で「山田錦」を生産する農家さんと契約。
2020年から念願の千葉県産米100%使用のお酒づくりがはじまりました。
お料理をひき立てるわき役として
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日本酒はあくまで、食卓のわき役ととらえる梅一輪酒造では、主張しすぎない味わいや香りを大切にしています。
日本酒の香りを司る酵母には、品がよい香りを生み出す協会酵母901号を使用しています。
古くから日本酒づくりは「一麹、二もと(酒母づくり)、三つくり(もろみの仕込み)」といわれるほど、麹は重要な存在です。
梅一輪では麹づくりのためのお米の原料処理からていねいに作業することが大事だと考えており、洗米後には厳密な時間管理と重量測定を行うことで過度な吸水をふせぐ「限定吸水」を行っています。
普通酒から大吟醸まですべての麹づくりでの吸水率に目標を定め、高い品質の日本酒を生み出しています。
奥ゆかしさを大切に
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代表銘柄「梅一輪」の名は江戸時代中期の俳人、服部嵐雪の句「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」に由来します。
この句には「一輪だけ梅の花が咲いた。冬の景色のなか少しずつ春がひっそりとやってきた」という意味がこめられているとされており、控えめな奥ゆかしさが梅一輪酒造の社風と重なることから命名されました。
また、お酒を飲んでくださった方が、ほんの少しでも幸せを感じていただけたらという願いもこめられています。
地元のみなさんの普段の食卓の一部として溶け込む良質な日常酒をめざす梅一輪酒造は生産する商品がすべて、自分たちの基準を満たしているか常に自問自答をつづけ、謙虚な姿勢を忘れない誠実な酒蔵です。